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私の知らない人が私を知っている

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知らない人が私を知っている

私の知らない人が私を知っている

2021/03/17

私には生きにくい場所

私が育ったところは、私がそのオバサンやオジサンの顔を知らなくても、どこどこさん家の〇〇ちゃんと私の顔を知っていて屋号とかある地域です。

今では考えられませんが、小学校からの帰り道、悪天候の中を歩いていると近所のオバサンが「〇〇ちゃん?乗っていく?」と声をかけてくれ乗せてってくれることがありました。本当にありがたかったです。そんな事も年に2回程ありましたが、その事を母に言わないままでいるとお礼ができない。と文句を言われることもありました。

社会人になったある時は、友人の付き添いで車を見に行ったら「どこどこさん家の娘さん?」と聞かれて「そうです」と答えると数日後に「この車はどうですか?」と自宅に立派なセダンを持って来られたりして困ったことがありました。勿論お断りしましたが。アパートを借りようとした時も親に知られてしまい(不動産会社からの情報で)断念したこともありました。

そんなプライバシーやコンプライアンスもない時代でもありましたが。

基本的には悪い噂の的にならないように周りの目を気にして、いかに体裁よく生活していかねばならないということ。

口の悪い人に心無いことを言いふらされて傷つけられたこともありました。「事実はこうなんです。」と一人一人に言って回りたい気持ちになった時もありました。現実的には無理な話で、とても悔しい思いもしました。

私は引越しをしたことによって、近所の人は私という人間を知らないという経験をしました。どんなに変な恰好をしていても誰の目も気にしなくていいのです。引越しは寂しいというよりとても快適で、見えない監視カメラから開放された感覚でした。

大切な友人は距離が離れても繋がれています。そして新しい友人も必ずできます。

私の育った地域が悪いと言っているのではなく、私には生きにくい場所だったということです。

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