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2024/09/22

私だけ、もらってない

不公平な扱い

あるタレントさんが震災のとき、なんとかおにぎりをかき集めて避難先に届けにいったところ、「別のところへ持ってってくれ」と断られたそうです。そこの避難先には130人の方が避難されていた。持参したおにぎりは110個。1人でももらえない人がいると不公平になってしまうから、ということらしい。

避難所生活は厳しく不便な上に不安や不眠、苛立ちなどギリギリの気持ちで過ごしている。おにぎり1つでも「もらえた、もらえない」の不公平が生じるとコミュニティが崩れかねない。そういうことに気が回らず配慮が不足していたと、そのタレントさんは話しておりました。(そのおにぎりは他の避難所に持ち込んだとのことです)

この「おにぎり」を「ことばのコミュニケーション」に置き換えてみると・・・

ことばのやりとり(心理学ではストロークといいます)例えば、あいさつ、お天気の話し、テレビドラマの内容だったり、仕事とは別のたわいもない会話。

これがスムーズにできると自分はこの職場、学校に属しているという安心感につながります。

しかし、ちょっと苦手な人は気おくれしがちです。真面目な人は黙々と仕事をする傾向があります。職場ではおしゃべりはしてはいけないと躾けられていたり。

そんな中で、ふと気が付くと周りの人は適当に話をしながら仕事をしている。

「え、なんで?」私はこんなに(無駄話もせずに他の人よりも)頑張っているのにわかってもらえないの? という気持ちになったりします。これが毎日ならば、かなりのストレス、なんか損している気分、なんて不公平なの!と怒りさえ湧いてくるでしょう。

だったら会話に入ればいいんじゃないかと言うかもしれませんが、そう簡単ではありません。そもそも興味のない内容だったり、つまらない会話と思っているので入りたいとも思わない、でも気になってしまう。ますます距離が広がるという悪循環になってしまいます。

人によっては、浮いているとか、疎外感などと表現したりします。

では、どうすればいいのでしょうか?

お互いに興味のあること、話しに参加したくなるような共通の話題があれば自然と話したくなるものです。ちょっとしたことでいいのです。自分もみんなと同じだと理解できる。すると所属している感覚になる。みんなと一緒に「おにぎりおいしいね」と言えるきっかけになります。

ポツンとしている人に「おにぎりどうぞ」と渡しても「いいえ結構です」と拒絶されるようなら、相手の心は頑なになっています。もらうことに慣れていないせいです。あなたが悪いわけではありません。時間をかけて心をほぐしていかないとなりません。

そのお手伝い、心のほぐしをこちらのカウンセリングルームでしてみませんか。

お気軽にお問い合わせください。お待ちしております。

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