誰のご機嫌とり?
2021/12/21
誰のご機嫌とりをしているのか
三連プリンの思い出
こんな話をよく聞きます。
これまで言えなかったことを思い切って親に話したところ、ケンカになり少し口を聞かずにいると、しばらくして「謝ったじゃないの!」とか「孫が私たちのことで気を遣っている。いい加減に機嫌を直して。」と言ってきたり、まるでケンカがなかったことにしようとする。
あなたならどう思いますか?
そう言われたところで自分は悪くないのに気が収まるものではありません。
本当は気を遣ったり、なだめてもらいたいのは子供である自分の方。
子供にはいつも我慢をさせて平気、ぞんざいに扱ってもいいと思っている親。本当に大切にしなきゃならないのは子供の私のはずなのに子供を飛び越えて孫のご機嫌をとるなんて一体誰を見ているの!順番が違う!
私を大切にしてくれたら満足できるのに。
私の小さい頃、母とスーパーに買い物に行くとたいてい三連プリンがかごに入っていました。ワクワクしながら早く家に帰りたかった。しかし母は自分の実家に寄ることがほとんど。そしていつも話し込んでなかなか帰ろうとしない。挙げ句に三連プリンやポテトチップスを置いて帰るのでした。いい子で待っている私はガッカリです。「どうしてもいつも置いてくるの?」と聞くと「いつもお世話になっているから」と言いました。そうなんだ・・・そうなんだけれど、なんだかとっても実家の子供達がうらやましくてたまりませんでした。なぜなら母の実家の方が裕福な気がしていたからです。
他人の子供にいい顔をしたくてやっていた母。「あなたの分もあるよ」と言ってくれたら、どんなによかったことか。
それなのに私はいつも我慢させられガッカリしていました。
そんな三連プリンのエピソードを思い出しました。