こだわり
2023/10/24
こだわり
好き嫌いの選択を許す
よくある「シェフこだわりの逸品」とか「こだわり抜かれた一品」とか、いかにも良さそうな感じですが、親子となるとどうでしょうか。
今回は生活の中でのこだわりについて。
食事を残さない。時間やお金の使い方、学歴や職業についてどう言われてきたでしょうか。
そのこだわりは、誰のでしょうか。
子どもは成長していくと自分なりの価値観を持つものです。
不和が生じるのは、親と違う価値観やこだわりがあるとき。
家族とはいえ、違う個体です。
それを理解して尊重しないと距離がおかしくなります。親はどうにかして自分の思う通りにしたくなります。
子どもに圧力をかけて、不機嫌を漂わせたり、交換条件をつけたり、無視したり、怒鳴ったり、そうすれば子どもは言うことを聞かざるを得ません。しかし、心の中はどうでしょう。
同じ手を使う親、パターン化します。その方が楽だから。
一見すると従っているように写ってしまうのですが。
子どもは「またか・・・」と諦めて気持ちを言うことすら面倒になって、不満は溜まる一方です。
ある親は、子供が嫌いな野菜をわざとお弁当に入れるそうです。そうすると嫌が応でも食べない訳にはいかないから、というのです。子供は残すと怒られるので友人に食べてもらったり、学校のゴミ箱に捨てて帰宅すると話してくれました。嫌いだから食べたくないと何度も伝えたのに聞き入れてもらえなかったそうです。
親側の「好き嫌いはあってはならない」「完食するべき」という子育てへのこだわりが強すぎたため、子は離れていきました。
「自分が最良と思うものが、相手にとって最良のコトとは限らない。」それを理解する。
よかれと思って提案するのは良しとしても、相手の考えを無視するのはやり過ぎ。
特に家族に対しては、自分の考えを押し付けがちになります。
あるある話しですが、私も昔、実家の台所の整理をしたら喧嘩になってしまいました。
自分のこだわりの故?なのかどうか自問自答してみると、自分のこだわりと相手のこだわりの違いに気づきやすいかもしれません。
いかに推したいコトであっても、相手の価値観を大切にしないと大きなお世話になるどころか、気持ちが離れていってしまうことになるかもしれません。自分が尊重されたいなら、相手を尊重しないといけないのです。