いないと同じ人間
2024/07/09
いないと同じ
誰も話しを聞いてくれない。
「今日どうだった?」
「最近どうしてる?」とか、
誰も気にしてくれない。
髪型を思い切って変えても、誰にも言われない。
多分そこに、いても、いなくても誰も気が付かないのではないかと思う。
薄い存在。
それが居心地の良いときもあった。
今は物足りない気がする。怒りさえ感じる。
まるで存在していないのと同じ。
だったら、話しをすればいいんじゃない?
だとすれば、何を話せばいいのだろう。取り立てて面白いことも変わったこともない。
そう、話し慣れていない。
それは小さい頃から話しを聞いてもらえていないから。余程のことがない限り話しをすることはなかった。
余程のことってなんだろう?
そんな時でさえも、さえぎられて聞いてもらえていたかどうか。
こうして長い年月をかけて話し下手になった。
だから、うまく話せない。当然の結果。仕方がない。
みんなの真ん中に立ちたいわけではない。ただちょっぴり気にかけてもらいたいだけ。
だから、お店でお勧めされるといい気持ちになってしまう。
優しくされると好意を持ってしまう。
もし、どんなにつまらない話しでも、ゆっくり、丁寧に扱われ、つたない会話に付き合ってもらえていたならば・・・違っていたと思う。