つらい気持ち

なにもやる気がしない、何を食べてもおいしくない、楽しくない、ため息ばかりの日々・・・。

自分のつらい気持ちを近しい人に話してみる。仕事のたいへんさや人間関係は共有できても心の中にある言葉にならないようなつらさまでは共有してもらえない。

長年来の友人ならきっとわかってくれるに違いない。そう期待して話してみる。とはいえ生活環境は違うから比較はできないし深く話すまでには至らない。自分の言いたい細かい部分まで伝えられず誤解されたり、そんなことじゃないのに・・・という思いが残ったり。

いったい誰が私のこのつらさを理解してくれるのだろうか。

 

ここで少し視点をかえてみます。

あなたが友人の話を聴く側になるとしたら？

大切な友人なので真剣に話を聴くでしょう。そして友人に気の利いた言葉や励ましの言葉をかけたいと思うのではありませんか？きっと自分なりに最大限に考えたことを話すでしょう。「こう考えたらいいんじゃない？」とか。でもそれはあくまでもあなたの考え。友人に対してよかれと思ってのこと。あなたに悪気なんて全くありません。

果たして、それを受け取った友人は満足しているでしょうか？

 

では、話す方に戻って。

あなたが欲しかったピッタリな言葉が返ってきましたか？

多分ないと思います。理由はあなたとその人とは別の人間だからです。相手だってあなたを傷つけようと思って言ってるわけじゃないのです。ただ、あなたの欲しい言葉じゃなかっただけのこと。

 

会うたびに『私の不憫さをきいて！わかって！』となったら、いくら大切な人でもうんざりしてきませんか？

わかってくれないなら病気になってやろう。そしたらきっと大切にしてくれるに違いない。無意識ではあるものの相手をコントロールするのは間違っています。

例えば、子どもが店頭で「お菓子を買ってぇ～」と駄々をこねているのと似ています。買ってくれるまで泣いてやる！と思っている子ども。ガンとして言うこと聞かない子どもにお母さんは周りの目もあって手を焼くことになります。

それと似たようなことをやっていませんか？

 

わたしのことをもっとあやしてくれなきゃ嫌だ！

このつらい気持ちを『わかれっ！わかれっ！』と何時間も誰かに話し続けても、つらい気持ちを推し測ることしか周りの人はできません。（超能力がないので）

あなたが、どんなに泣き叫んでも、誰もあなたを抱っこして「良しよし、どうしたの？」とあやしてくれる人はいないのです。

そして、あなたは赤ちゃんではなく、もう大人なのです。大人であるあなた自身が自分で処理していかなくてはなりません。

私がお伝えしたいのは、どっちが悪いとかそういうことではありません。つらい思いをしているあなあたとその家族が負のスパイラルにいるのならば、その負を断ち切ることが大切だということです。

このカウンセリングルームは負のスパイラルを断ち切るためにあります。