ピーマンは嫌い
2022/10/12
嫌いなものはキライ
嫌いを認める
子どもは、食べ物の好き嫌いをする。ピーマン、人参、魚、セロリなどなど。
親は何とかして食べさせようと、あの手この手で食べさせようとする。細かく刻んでみたり、混ぜてみたり料理に工夫を凝らす。そのかいあってか子どもは食べられるようになったりする。
親としては好き嫌いのない子を目指すもの。好き嫌いの激しい子にしたら親として失格なんじゃないかという、どことなく切羽詰まった思いがあったりする。(私もそうだったと思います。)
私自身は肉が苦手で、学校給食で肉が出たときは友達に何個か食べてもらい、残りの2つは食べることにしていました。それでもずいぶん苦労した思い出があります。それで、今は焼肉やステーキも美味しく食べられるようになっています。
昔は残すことが許されない時代でした。厳しい家庭で育てられれば、なお更しつけは厳しかったに違いないと思います。そういう家庭で育てば、自分はさんざん頑張った。どこかにそんな思いがあったりする。そうなると、子どもにも同じことを強いることになる。
あるお母さんは、子供の栄養を考えて好き嫌いを直そうとして、お弁当にわざと入れたりしていました。もちろん残すことは許しません。子供も残したら母親に怒られることが分かっているので友達に食べてもらったり、見つからないようにそっと捨てたりして。でも結局見つかって怒られてしまう。だから、子供は親に気持ちを言わなくなった。言ってもどうせ無駄だと思っているから。何を言っても、何度言っても、結局は親の思うとおりにしかしてくれないから。そして心がおかしくなった。
とても生きづらい、息苦しい。
食べられないものを認めてもらえない。たったそれだけのことと思うかもしれませんが、それすら認めてもらえない。ということなのです。
毎回、嫌いなものを食卓に出されたら、子供はどんな気持ちになるでしょうか。
さんざん料理の工夫しても「嫌い」という意思表示をされたのなら、その気持ちを汲んで「わかった残していいよ。」とか、別のものを用意するとか、他の方法はあるように思います。
「嫌い」を否定しないで、その子どもの個性として認めてあげること。
嫌いで食べられないものがあっても、生きていけること。大人になるにつれ自然と食べられるようになることもある。お母さんの育て方が悪かったなんて誰もいいませんから。