「いつもおいしいけど」賛辞を逃さず受取る

query_builder 2025/02/09

ご来談者の体験談より


50代女性の方、自営業の夫を支えながら下の子を支援学校に送迎する日々、上の子にまで手がかけられないままだった。

そんなとき、夫が病に倒れ介助が必要になった。そして事業の閉鎖の手続きを何から何まで一人で奔走した。

優先順位の都合でなおざりになっていた上の子ども。後回しにしていたため口数が少なく大学受験の今になって疎遠になってしまった状態。自分なりに家庭を守るために頑張っていた。毎日がとにかく目まぐるしく過ぎて息つく暇もなかった生活だった。

最近はやっと下の子もいろいろできることが多くなり落ち着いてきた。

問題は上の子との関りや自分のケアだ。このままでよいのか?と相談に来られた。


とてもご苦労されてここまで過ごされてきたと思いました。

ご相談者の方から語られる出来事は一つ一つが途方もないご苦労で、よく毎日を心折れずに過ごされていると思いました。ご相談者さんなりに整理し片付けられてきているとも思いました。

語り尽くしていった先にでてきたものは、ご自分のことと上の子との関り度合い。ワークカウンセリングを通して心の距離が近くなっていきました。相変わらず上の子の行動は危なっかしいところがチラホラ見える。受験間近ではあったが、とにかく子どもを信じて待つ。そして親としてできることをサポートして毎日を過ごす。

子どもの方は当初とにかく家を出たい。ということだったようだが、今は新潟で思うことが学べないが故に東京で進学するという気持ちらしい。(この違いは大きいです。)

試験日に備えて旅立つ前日、迎えの車の中で上の子の二人きり、ふいに良く行っていた焼き鳥屋に立ち寄ることになった。残り少ない時間を水入らずで過ごせたこと。そういう近い関係に変化したことが嬉しかった。

家に帰ってからは、その日子どもが忘れていったお弁当を食べることにした私が「今日のおかずいまいちだったね」と言いながらフタをあけていると、上の子が「いつもおいしいいけど…」とぼそっと言った。思わず「えっえっ、なんて?」と思わず聞き返した。こんな言葉を聞けるなんて!


短期間で親子の距離が近くなれたのだと思います。

こういう言葉を言える子供のに育ててきたお母さまは素敵ですね。そしてお子さんを誇りに思っていいのではないでしょうか。



本当にそうなんです。こういう感謝の言葉はなかなか聞けるものではありません!うっかりするとちょっとスルーしがちな会話なのですが、これは一生ものの宝物です。これまで何年もかけて子育てをしてきてやっと得られる賛辞の言葉です。ご褒美ですね。おめでとうございます!

そんな素敵な体験談をお聞きしました。ありがとうございました。

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カウンセリングルームいちごのくつ下

住所:新潟県新潟市中央区女池1-10-2

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